チームのさる ヨーロッパ世界遺産ツアーのプレ公演が公開

重要無形文化財指定保持者「能楽師」津村禮次郎率いる、邦楽器、声楽、オルガンで構成された異彩なチーム「のさる」が、2023年8月21日から2023年9月5日まで、フランス、デンマーク、スペインを周り、音楽祭への出演やワークショップを開催する。スペインではサグラダファミリアの地下聖堂で公演決定。東洋と西洋が融合した独創的な音楽と能の舞の迫力あるパフォーマンスが公開される。

以下の3枚写真は今回ヨーロッパ公演のために弊社がデザインしたポスターである。左から右までは日本語版、スペイン語版とカタルーニャ語版のポスターである。

そのヨーロッパ世界遺産ツアーのプレ公演が6月25日19:20に小金井で行われた。プレ公演開催の2週間前のリハーサルも参加、その様子を私達のカメラで記録した。このグループは、優秀なメンバーが揃えており、素晴らしいパフォーマンスをお届けする。

リハーサル

プレ公演は6月25日より無事終わり、満席御礼の大盛況を収めた。日本の古典芸術を通して、国、言語、文化を超えて、世界の平和を祈り、人と繋がり、和と輪を広げていくのがチームのさるの主旨でもある。

プレ公演

今までなかった日本古典芸術と西洋音楽とのコラボをこのチームのさるからお届けする。彼らのヨーロッパ公演での活躍を期待する。

「チームのさる」のメンバー

能とは?

能は扇(おうぎ)と面(おもて)を用いて謡い舞う、日本を代表する伝統芸能である。現代までは武士や貴族などに親しまれた。主に大名が、能楽師を抱えて、大名の主催で興行は行われた。かつて能は一般市民は見ることができなかった。

昔能は「猿楽の能」と呼ばれており、能楽と猿楽を掛け合わせて「のさる」としたことがチーム名の由来となる。そんな能の歴史を踏まえ、チーム「のさる」は古楽器を中心とした編成としつつもそのようにありたいとの思いを込めて、新旧名称の「能」と「猿」を一体化したチーム名「Nosaru」にした。

撮影者(Photographer) Shangjie Ding, Haoran Hu
編集者(Editorial Director)Shangjie Ding